多孔型方向性結合器

結合度・方向性・挿入損失

導波管形方向性結合器の特性を表すのに結合度、方向性および挿入損失があります。
いま主導波管の入力電力Pi、副導波管の正方向性出力電力をPfとすれば結合度は次式で定義されます。
　

　結合度C=10 log10（Pi/Pf） 〔dB〕

 

主導波管の電波の流れを逆にした時、副導波管の同じ端子に伝送される電力をPrとすれば方向性Dは次式で表されます。
　

　方向性D=10 log10（Pf/Pr） 〔dB〕

 

方向性結合器の挿入損失I..L は、伝送電力Piの副導波管への電力分配による損失αDと主導波管自身の損失αwとの和として表されます。すなわち、
　

挿入損失I..L= αD×αW

 

したがって挿入損失は結合度によって変化するわけです。

主な仕様

共通規格　・結合度偏差は±1.0dBですが*印に関しては周波数範囲において±1.5dBです。
　　　　　　　・WDK-507 ～ WDK-1107の測定周波数は変更することがあります。